2016.03.27(Sun)

2月の寒い日のこと
母を病院に見舞ってから
荷物をたくさん持ってせかせか駅に急いだ。
寒いからマフラーを巻こうかと思ったけれど
その時間さえもおしんでいたようだ。
電車がホームに入って来た時にマフラーを落としたことに気付いたが
戻る気力も無く電車に乗ってしまったのだ。
今来た道を引き返せばいいだけなのに
先を急ぐことを選んだ自分に
置き去りにした後ろめたさを感じ続けた。
な~んて小説みたいですがほんとなんですよー。
ところが一か月後、落としたマフラーが道路のガードレールに
チャック袋に入れて結びつけてあるの見つけたんです。
その一か月の間も病院には何度も行きましたが
考えてみれば車だったので気付きませんでした。
この日は歩いたんです。
気に入っていたマフラーだったのでうれしかったですよー。
離れてしまった恋人に会えたみたいで。
マフラーを入れてくだった袋には
走り書きでしたがお礼のメモを残してマフラーを持ち帰りました。
拾ってくださった方、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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